不動産用語

エスクロー

[あ行]

語源は押印書類の巻物を意味するescroue(古代フランス語)である。
未受渡押印済み証書ともいう。
アメリカ合衆国においてヨーロッパ諸国の移民が持ち込んだ各国の不動産取引商習慣が整理を淘汰され、実務的な取引の安全確保をはかる第三者寄託の制度となって発展し定着したものである。
不動産取引の当事者は合意に達すると取引の一件書類を第三者(エスクローホルダー)へ寄託する。第三者は当事者が寄託した代金や権利証書等を確認し、それぞれの当事者に代わって物件の確認・決済・登記・引渡しを行うことにより、取引の安全と契約履行を確保する制度である。