不動産用語

ライフライン

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人・モノ・情報・エネルギーなどを輸送する道路・鉄道・電話・流通・水道など、線や管で結ばれた日常生活に不可欠な施設。人間の生命を維持するために不可欠な血管や神経に相当するものとしてアメリカの地震工学者が名づけた造語。

ランドマーク

[ら行]

地域の目印となり、その地域を特徴づける重要な景観構成要素。山や樹木などの自然物、橋梁などの土木建築物、高いビルや塔などの建築物で周囲の物の中で、ひときわ目立ち覚えやすい特徴を有する。不動産開発において、新たにランドマークをつくり出すことは、地域のシンボルとしての公共性を付与し、集客性や話題性を高めるなどの効果がある。

ラーメン構造

[ら行]

柱や梁で建物を支える構造で、材と材が接合する部分がしっかり固定(剛接合)されているもの。
鉄筋コンクリート造、鉄骨造が具体例で、中高層マンションで用いられることが多い。住戸内は、比較的大きな部屋を作ることができるが、一般的な工法では、室内に柱や梁などが張り出す。

リアルター Realter

[ら行]

アメリカ合衆国において一定の資格審査と実績評価を受けて地区不動産協会へ入会し、全米不動産協会(NAR)の倫理規定を遵守する誓約を立てた不動産仲介人(real estate broker)をいう。
大文字で表記するサービスマークはアメリカ合衆国特許庁へ登録され、NAR会員以外の者は使用できない。
各州の不動産取引業免許を受ける資格であって不動産取引業界内の支配的地位と権威をもち、高い社会的地位を認められている。

履行の強制

[ら行]

履行の強制とは、ある契約を期限内に履行すると約束した場合、その期限までにその契約の履行が全く行なわれていないときに、債権者が公の機関の力をかりてその契約の履行を強制的に実現させることをいう。
民法上、契約の履行がなされない場合、自ら債務の内容を強制的に実現させることができない(自力救済の禁止)ため、履行の強制は公の機関のみが行うことができる。
具体的には、債権者が裁判所に強制執行の申し立てをすることにより行われる。

履行の着手

[ら行]

手付解除は、相手方が履行に着手するまで行うことができるが、ここにいう履行の着手とは、客観的に外部から認識し得るような形で履行行為の一部をなし、または履行の提供をするために欠くことのできない前提行為をした場合を指す、とされている(再判昭40.11.24民集19巻8号2019頁)。
一般的には売主による履行の着手行為としては、所有権移転登記の申請、売却を前提とした分筆登記の申請等が、また買主による履行の着手行為としては中間金の支払い等があげられる。